東京2020パラリンピックに関する義肢装具サポートセンター施設公開による体験と取材を行いました。

9月21日(土)公益財団法人鉄道弘済会義肢装具サポートセンターにて年に1度の施設公開に参加しました。
こちらのイベントは、スポーツ庁障害者スポーツ振興室の方にお話を伺っていた際に「このようなものがありますよ」と教えていただいたものです。
患者さんではない方にも「義肢装具サポートセンターとはどういうところなのか?」を知ってもらうために、毎年開催しています。
施設に入り、会場の上の階に上がると、そこには、たくさんの歴史ある義足が。

現在はシリコンやプラスチックなどの素材で軽量化されていますが、過去には金属がメインで使われており、重量も相当のようです。
義足を見学したあとは、目玉イベントである義足体験コーナーへ。
最初は眺めているだけでしたが、日本を代表する義肢装具士の1人、臼井二美男さんに「どうそ、体験してみて下さい」とお言葉をいただき、チャレンジしてみました。
体験したスポーツ義足はこちら。

履いてみてすぐ感じたのが、結構な重さに驚きました。
そしてカッコいい!
軽々と義足を履きこなしているパラ選手達を見ているとそんなに重さを感じないように見えましたが、そこそこの重量があります。
義足ユーザーを中心とした陸上チームスタートラインTOKYOに所属するローテーション・プラスティ(切除した大腿骨に切断した足を180度逆に融合させ、膝の代わりを作る手術)義足ランナー金井 隆義さんに支えられ、途中転びそうになりながらもなんとかゴール。

その他、パラスポーツ関連ということで、ボッチャコーナーや義足製作の体験ツアー(写真撮影不可)、その他義足ユーザー向けスポーツ義足体験会「THE FIRST STEP」など、内容盛りだくさんなイベントでした。

義肢装具士のトレーナーの方々やスタートラインTOKYOの方々にレクチャーを受けながらストレッチ中のスポーツ義足初体験の皆さん。
もしも自分が体の一部を失ったら...自分ならおそらく落ち込んで外にも出たくない、と考えてしまうだろうと一日中考えていました。
しかし、義足でも手術をしても病気を経験してもスポーツを通して笑顔いっぱいの選手の皆さん、そしてスポーツ義足を楽しそうに体験している今回の挑戦者の皆さん、また義肢装具士の方々のスポーツ義足への愛情と熱意を見ていると「パラスポーツ」というのは、体も心も再び外に出して動かしてくれる、身近でありながらも、無限の可能性を持った重要なものなのだと強く感じました。
その一歩が人生を変えるかもしれない。
だからこそ、IKIRU PROJECT では東京だけではなく、情報が届きづらい地方にもこういった情報を広げていけるように、さらなるネットワークの構築に努めて参ります。
年に一度のイベントではありますが、興味がある方は是非来年の開催日に参加してみて下さい。
そして是非この機会に、日々記録に挑戦し続ける義肢のパラスポーツ選手の皆さんにもエールを!
また、スポーツ義足に興味を持った方は、スタートラインTOKYO の練習会を覗いてみて下さいね。
公益財団法人鉄道弘済会義肢装具サポートセンター
http://www.kousaikai.or.jp/support/
切断者スポーツクラブ スタートラインTOKYO