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家族が語るもう1つのハンセン病史

12月13日(金)日本財団ビルにて「家族が語るもうひとつのハンセン病史」のシンポジウムが開催されました。

日本をはじめとする計5ヵ国の家族たちが親から引き離れての半生の苦悩、親と再開してからの葛藤を語りました。


13日はフィリピンのアルトゥーロ・クナナン氏(第三世代)、マレーシアのエニー・タン氏(スンゲイブロー療養所入所者評議会)、ロシータ・ハルン氏(第二世代)ポルトガルのファティマ・アルヴェス氏(第二世代)の3ヶ国のご家族の方がスピーカーとして参加され ”家族” にテーマを絞り様々な意見、考えなどを発信されておりとても貴重な時間となりました。


写真:アルトゥーロ・クナナン氏(第三世代)

写真: ロシータ・ハルン氏(第二世代)

写真:乳児院での壮絶な体験を話しているファティマ・アルヴェス氏


それぞれの方の経験を聞くことで「ハンセン病」という単語では分からなかった 1人1 人の人生、家族の人生のことを考えることができ、そして各国のことを聞いて日本では 1996 年まで「らい予防法」が廃止されなかった重みを感じた。

写真:シンポジウム終了後に撮影した集合写真


ハンセン病とは? 人類の歴史上もっとも古くから知られ、恐れられてきた病気の一つ。 らい菌(Mycobacterium leprae)が主に皮膚と神経を侵す慢性の感染症だが、治療法が確立された現代では完治する病気である。1873 年にらい菌を発見したノルウェーのアルマウェル・ハンセン医師の名前をとり、ハンセン病と呼ばれるようになった。

ハンセン病の症状 らい菌の増殖速度は非常に遅く、潜伏期間は約 5 年だが、20 年もかかって症状が進む場合 もある。最初の兆候は皮膚にできる斑点で、患部の感覚喪失を伴う。感染経路はまだはっきりとはわかっておらず、治療を受けていない患者との頻繁な接触により、鼻や口からの飛沫を介し感染するものと考えられているが、ハンセン病の感染力は弱く、ほとんどの人は自然 の免疫がある。そのためハンセン病は、“最も感染力の弱い感染病”とも言われている。


笹川保険財団 https://www.shf.or.jp

国立ハンセン病資料館 http://www.hansen-dis.jp



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