児童虐待防止全国ネットワーク 第29回シンポジウム

2020年1月25日(土) 星陵会館(東京都)にて児童虐待防止全国ネットワーク第29回シンポジウム「メンタルヘルス問題のある親とその子どもに対する在宅支援を考える」が開催された。

基調講演「子どもの虐待死を防ぐために 〜メンタルヘルスの問題を抱える保護者への支援〜 」 シンポジウムの前振りとして基調報告を行ったのは川﨑二三彦氏(子どもの虹情報研修センター長)

前半は「子ども虐待による死亡事例の検証結果等について(第15次報告)」から虐待死について、精神疾患のある養育者における事例について、後半は具体的な事例を紹介し精神疾患のある保護者における虐待、虐待死の課題についてお話をされていました。

写真:川崎 二三彦氏


シンポジウム 「在宅支援で子どもの権利は守れるか 〜 親と子の支援は表裏一体 〜」

渡辺好恵氏(特定非営利活動法人 埼玉子どもを虐待から守る会 保健師) ・母子保健と精神保健の目的と子どもの虐待への介入方法の共通点

・保健師が子どもの虐待に関わるのは、母子保育の目的の一部である。

・子どもへの支援と親への支援について親子が地域社会で暮らし続けることの重要性など


保健師として様々な課題でお話をされていました。

写真:渡辺 好恵氏



「家族を視野に入れた支援のために 〜精神保健福祉士ができること〜」

加藤雅江 氏(杏林大学医学部付属病院 精神保健福祉士)


虐待をしてしまう背景から分析し、そこから見えてきた課題に対してどう日々の支援の中に繋げていくことが可能か? 「妊娠」についての課題、虐待をさせないための環境作りなどを精神保健福祉士という立場から、自身が関わってきた事例などをもとに紹介していた。

写真:加藤 雅江氏



「応援ミーティング 〜当事者と支援者が共に安心を創り出す場〜」 川村 敏明氏(浦河ひがし町診療所 院長・精神科医師)

伊藤恵里子氏(医療法人薪水 浦河ひがし町診療所 ソーシャルワーカー)

診療所で患者さんと常に接している川村医師、ソーシャルワーカーの伊藤氏は病院内での患者さんについて、そこで生活をしている方々についてのお話をしていました。「安心、つながり」の反対は「社会的孤立」であるとお話をされ、精神障がいを抱える人の回復とは、病院に治療や機関の専門援助技術だけでよくさせようと抱え込むのではなく「安心」が増えることにより「人と人のつながり」によって実現するものであるとコメントしていた。

写真:川村 敏明氏



パネルディスカッション

「メンタルヘルス問題のある親とその子どもに対する支援を考える」


吉田恒雄氏(オレンジリボン理事長)が司会進行を務めシンポジウムの登壇者と共に議論を繰り広げた。

今回、様々な立場の方からのお話を聞きメンタルヘルスに問題を抱える方々の在り方や居場所づくりについてとても参考になる貴重な時間となった。

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オレンジリボン 児童虐待防止全国ネットワーク

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