サンマリエカップ開催レポート

1月26日(日)日本財団パラアリーナにてパラテコンドーの代表選手選考会を兼ねた大会サンマリエカップが開催された。

迫力満点の華麗な足技に注目。 テコンドーは、蹴り技によって得点を競う格闘技。

東京パラリンピックでは、上肢障害である K43 と K44 の選手が対象とされ、K43/K44 合同級として男女それぞれ体重別の3階級、 合計6階級(男子は-61kg、-75kg、+75kg/女子は-49kg、-58kg、+58kg)で行われる。開催国の日本には、2019 年12月31日時点の世界ランキング(2020年1月発表)を保有している3階級に出場資格が与えられ、そのうち 1階級は女子でなければならないため、 〈男子-61kg〉〈男子-75kg〉〈女子+58kg〉に 1名ずつ計 3 名が出場することになる。 本大会は〈男子-61kg〉〈男子-75kg〉の代表決定戦、そしてすでに代表推薦選手に内定している〈女子+58kg〉世界ランキング 8 位の太田渉子(K44/ソフトバンク)のエキシビジョンマッチが行われた。

試合結果は以下の通り。 K44(K43)男子-61kg 1 位 田中 光哉(ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社)

2 位 伊藤 力(株式会社セールスフォース・ドットコム) 3 位 阿渡 健太(日揮ホールディングス株式会社)


K44(K43)男子-75kg 1 位 工藤 俊介(株式会社ダイテックス) 2 位 星野 佑介(東京都市大学等々力高等学校)


K44(K43)女子+58kg 1 位 太田 渉子(ソフトバンク株式会社)

それぞれ 1 位の田中光哉選手、工藤俊介選手、またエキシビジョンマッチに出場したとした太田渉子選手が東京パラリンピックの代表に内定した。

3選手が競う〈男子-61kg〉の枠を勝ち取ったのは、階級を落として臨んだ田中光哉(K43 /ブリストル・マイヤーズスクイブ/世界ランキング 11 位。)田中は長いリーチを生かし た力強い足技で、伊藤力(K44/セールスフォース・ドットコム/同 9 位)を 38 対 15、阿 渡健太(K43/日揮ホールディングス/同 5 位)を 48 対 24 で下して優勝。

〈男子-75kg〉は、工藤俊介(K44/ダイテックス/同 8 位)と星野佑介(K44/東京都市 大学等々力高等学校)の一騎打ち。第 1 ラウンドは 2 対 2 の同点、第 2 ラウンドは 5 対 4 と星野がリードしたが、工藤はこのラウンドで流れをつかみ、第 3 ラウンドの開始早々、3 連続得点で巻き返しに成功。終盤には 180 度の回し蹴り(3 点)も決め、15 対 11 と星野を引き離した。工藤にとって、星野は過去に 2 戦 2 敗という苦手な相手だったが、本大会は コーチと立てた対策と大声援に後押しされて勝利した。

〈女子+58kg〉エキシビジョンマッチでは、太田が健常者の南雲麻衣と対戦。 試合終了間際に一撃を放って 13 対 12 で勝利した。

今大会は東京 2020 パラリンピックの代表選考会を兼ねた大会で各階級のトップの選手が終結し終始、迫力満点の試合が繰り広げられた。また、各選手、観客席には家族や所属する企 業の方々などの応援団による熱のこもった声援もとても印象的だった。 特に田中選手は優勝し代表内定の瞬間涙を流していたご家族の方がとても印象的だった。


写真:田中光哉選手の応援に駆けつけたご家族の方々と応援団


「試合中に青い服を着た応援団の姿が見えたので、すごく励みになった。東京大会はまたレベルの高い戦いになると思うので自分自身もレベルアップして頑張りたいと思う。」とコメントしていた。 試合後の記者会見には 3 選手が出席した。 田中「プレッシャーを感じながら今日を迎えたのですが、優勝することができてホッとしています。また次のステージで勝てるように練習に励んでいきたいと感じています。」


工藤「今回の大会で経験したことを活かして、これからレベルの高い練習をしていきたい。 もっと精進していきたい。」 今後の意気込みについては、金メダルを目指して頑張りたいとコメントしていた。


太田「今までの国内の大会ではこんなにたくさんの観客やメディアの方がいなかったので、今日は大勢の中で試合ができパラリンピックのいいイメージになったと思います。これから練習に励んでいきたいです。」


国内外に関わらず競技者は決して多くないパラテコンドーですが、今大会では様々なドラマが生まれ競技の熱はヒートアップしていくだろう。 そして、東京大会に向けて更に加熱していくこと間違いない。 IKIRU PROJECT では選手たちの更なる活躍、また、東京大会でのメダルラッシュに期待しています。



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