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コヤマドライビングスクール主催の感動ライブ「 D'LIVE vol.16 」
一夜限りのユニット#223×#0324(シャープ ツツミ カケル シャープ オザニシ)インタビュー

今回、ライブ後に時間をいただき、一夜限りのユニット#223×#0324(シャープ ツツミ カケル シャープ オザニシ)の 5 人にインタビューをさせていただいた。

#223×#0324 は、聴覚障がいを持つまりなさん&わかなさんの双子の姉妹と、その妹のななみさん、そして、OzA さん、⻄田隆人さんの 5 人で結成されたチーム。サンボマスターの「できっこないをやらなくちゃ」に乗せて、手話を交えたダンスを披露した。

 

Q.本日は本番を終えてみて、どうでしたか?

まりなさん (DEAF):
率直に言うと、楽しかった! 何回か出演していますが、今回実は、自分に子どもが生まれて初めてのステージでした。 それで、体の動きや感覚が今までと大きく違っていて大変な面もあり、練習では簡単な動きにも一苦労しました。 ですが、それを乗り越えてこうやって本番を迎えることができて、本当に良かったです。良い思い出になりまし た。

 

ななみさん:

曲自体が「人を応援すること」がテーマの曲なので、ダンスも「応援する」ことを大事に踊りました。実際にお 客さんの笑顔が見れて嬉しかったです!

 

わかなさん(DEAF):

 もともと歌ったり踊ったりすることが大好きです。今回はみんなでその好きなことを通して表現することができ たので、本当に楽しかったです。改めて、手話っていいなぁってダンスを通して感じました。

 

OzA さん:

実は、丁度練習の時期に大事な試験があり、リハには参加できなかった上で今日の本番を迎えたんです。大変で はありましたが、今日、みんなそれぞれ個性がちゃんと出ていて、楽しく踊れたのではないかなと思います。今 までとは違った特別なステージでした。

 

⻄田さん:

僕は広島でアナウンサーをやっている関係で、昨日ようやくメンバーと集まれました。不安もありましたが、最 後まで踊りきることができて満足です。

Q. 本日のパフォーマンスを通して、伝えたかったことは何ですか? (こちらは、代表者のまりなさんより、改めてメッセージを送っていただきました。 原文そのままを掲載させていただいております。)

写真右:代表者のまりなさん

まりなさん:

この曲やパフォーマンスを通して伝えたかったこと、実はたくさんありました。 その中でも特に伝えたかったことは二つあります。 一つは「みんながんばれ!私たちも頑張るから!」という応援のメッセージです。

なぜなら、会場には私と姉と同じように子育てや家事に追われ、忙しい毎日をおくっているお母さんもたくさん来ていました。 私自身去年子どもを産み、慣れない育児に心が折れそうなことが幾度もあり、大好きだったショッピングも減り、 おしゃれもあまりしなくなり、一時期鬱になりかけたこともありました。 こういった経験は私だけでなく、世の中のお母さん誰もが経験していて、何かを楽しんだりする時間も持てず、 正解がわからない育児について誰にも相談できず、最終的には自分はダメな母親だとふさぎこみ命を落としてしまう母親もいます。

だから、このライブを見に来て、少しでも私たちの音楽を聴いて、パフォーマンスを見て、心から楽しんでほしい、育児は大変だけどがんばろうね、と背中を押してあげられたらいいなと思い、まずは自分がステージに立って、楽しく踊りうたっていれば、相手もきっと楽しい気持ちになるんじゃないかなと思いました。

ライブが終わった後、子供たちを連れたお母さん何人かから声をかけられ、ほんと楽しかったわー!また見たい!と言ってくれたのが何より嬉しかったです。 私も姉も初めて一日中育児から離れて会場にいましたが、久しぶりにみんなとたわいもない会話をしたり、はしゃいでママである自分を忘れてしまうくらい気持ちがとてもウキウキして、お家に帰り旦那さんからも楽しめたみたいだね、良かったね。と言われるくらい、ずっとにこにこ顔でいたらしいです。

もちろん、子育てをしている母親だけでなく、妹のように将来の仕事に向けて、様々なことに取り組んでいる人 たち、おざのように、聴こえない人たちが豊かに生活できるよう努力している人たち、にっしーのように、これ から新たな生活が始まろうとしている人たちに向けて、それぞれが色んな意味のエールを胸に、楽しくうたい、 踊ったのでは、と思います。

そして、もう一つは、「ろう者だって音楽を感じるのを楽しめる!」ということです。

​写真左から:わかなさん、ななみさん、まりなさん

私と姉はろうです。 音楽を聴くのが、大好きで小さい頃からテレビに映っているアイドルグループや歌手を見ながら真似して踊ったり歌ったりしていました。

ところが、中学に上がる頃に音楽の授業などで、自分たちは音程がわかっていないんだということを知り、とてもショックを受け、大好きな音楽なのにみんなと一緒に歌えないのが悲しくて、なんで自分達は音楽を楽しむことができないんだろう、と神様を恨んだりもしました。 そんな時に、偶然ある講演会でろう者が聴者と一緒に手話で楽しそうに歌っているのを見る時があり、とても衝撃を受けました。 きこえない人たちの言語である手話で歌えば、私たちも音楽を楽しめるんだ!と感激しました。 ただ、日本語のことば通りに手話で表現するのではなく、日本語である歌詞の裏にある、歌い手が本当に伝えたいことを考えて、またろう者に伝わるように分かりやすい手話で表現しながら歌っていました。 とても、感動し、私たちもやりたい!と舞台に立って手話歌をやり始めたのはこの頃からです。 ただ歌うだけでなく、歌詞の意味を考え、歌詞の裏にある背景を想像したり考えて、曲の音楽の雰囲気を踊りで伝え、観に来てくださる観客を楽しませようと、これまで姉妹で様々な場所に行って活動をしてきました。

大学生になりD'LIVE に出始めましたが、毎回出る度にお客さんが言ってくださるのは、 歌詞の意味がよく伝わりました!歌詞の意味をよく捉えて手話に変えて表現しているところが好きです。と、ありがたいことに手話表現に対するお褒めの言葉をたくさんいただいています。 特に、いろんなろうの方から、観ていて分かりやすかった!と、言ってくださるのが、一番嬉しいです。

また、楽しそうに歌うね!と私たちが心の底から楽しんで歌っているのが伝わっていることにも喜びを感じています。

Q.今後の活動について

今夜限りの結成ということでしたが、予想以上に好評で来年も!という声をありがたいことにたくさんいただきました。
D'LIVE に出るかはわかりませんが、またいつかどこかでやれたらいいね、と話しています。

後ろ左から、西田さん、OzAさん

前左から、わかなさん、ななみさん、まりなさん

いつかまたこのユニットが復活する日をお楽しみに! #223×#0324 のみなさん、ありがとうございました。